リーの撤退進言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 15:41 UTC 版)
「第三次ピーターズバーグの戦い」の記事における「リーの撤退進言」の解説
リー将軍は、第6軍団による前線突破を知ったときに、アメリカ連合国大統領のジェファーソン・デイヴィスに、リッチモンドとピーターズバーグを棄ててその夜にダンビルに向かうつもりであると進言した。当初リーは陸軍長官ジョン・C・ブレッキンリッジに電報を送っており、それには次のように記していた。 .mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}私は夜までここの陣地を守る以上のことはできないと見ている。それが出来るかも定かではない。できるならば、今夜アポマトックス川の北に撤退すべきであり、さらに可能ならば、ジェームズ川の全前線からも撤退した方が良いと考える。今夜リッチモンドを去る準備をすべきと進言する。状況に応じて後でまた連絡する。 ブレッキンリッジはその電報を午前10時40分に受け取り、それをデイヴィスに回した。デイヴィスはリッチモンドのセントポール・エピスコパル教会での礼拝に行く途中でそれを受け取った。その内容は次の通りだった。 私は今夜、我が陣地を放棄することが絶対的に必要だと考える。それについて必要な命令を全て軍隊に与えてきた。その操作は難しいものであるが、うまくやれることを期待している。スティーブンス将軍に、軍隊がアメリア・コートハウスに移動する道筋を閣下に説明するために士官を派遣するよう指示した。貴方自身に必要とする案内と補助を与えられるようにさせる。 デイヴィスは直ちに、連合国政府と運べるだけの記録書類をリッチモンド・アンド・ダンビル鉄道によって、その夜にリッチモンドからダンビルまで運ぶ準備を始めた。
※この「リーの撤退進言」の解説は、「第三次ピーターズバーグの戦い」の解説の一部です。
「リーの撤退進言」を含む「第三次ピーターズバーグの戦い」の記事については、「第三次ピーターズバーグの戦い」の概要を参照ください。
- リーの撤退進言のページへのリンク