リスボン条約による変更
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/23 01:41 UTC 版)
「2009年欧州議会議員選挙」の記事における「リスボン条約による変更」の解説
この選挙にあたってはもともとリスボン条約が事前に発効することが想定され、選挙もリスボン条約の制度のもとで行なわれる予定だった。ところがアイルランドでの国民投票で批准が否決されたことにより、従来のニース条約の制度のもとで選挙が行われた。ニース条約では736人が選出されることになっているが、リスボン条約が発効していればその数が751人に増えるはずであった。 さらにリスボン条約では、欧州議会の権限が強化される変更が規定されており、とくに欧州委員会委員長の任命において影響力が強まることになっていた。かつては各政党が委員長候補を明らかにして選挙に臨むのではないかと言われていたが、実際に委員長の指名にあたっては選挙結果を反映させていくことになり、加盟国の首脳らは欧州憲法条約においてその内容の規定を盛り込んでいた。 2007年、現職の委員長であるジョゼ・マヌエル・ドゥラン・バローゾが再選を模索するのではないかということが伝えられた。この報道に対してバローゾは2008年7月19日に、再任についての意欲を持っていることを認め、またフランス大統領ニコラ・サルコジからも再任の支持を受けている。2009年の初頭に中道右派の欧州人民党はバローゾを次期委員長候補として支えていくこととした一方で、中道左派の欧州社会党はこの動きに反発している。しかし欧州社会党は独自の委員長候補を正式に立てなかった。
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