ユングの説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 05:02 UTC 版)
20世紀に入る頃には、心霊主義化された説がアカデミックな場でも論議されるようになった。スイスの心理学者カール・グスタフ・ユングは錬金術やグノーシス派など神秘主義、アジア・アフリカなど諸民族の心理も視野に入れて研究を大成し、死と再生という元型は集合的無意識により個人・民族間に共有される象徴の一部であって、心理学的統合過程に役立ちうると論じた。つまり、人間には無意識の力動があり、それは元型として象徴的に捉えられる。元型の中には個人個人の枠を超えて共有されるものがあるので、地域の神話として確立し、また似た種類の神話が各地に生まれた。例えば元型としての太母(グレートマザー、マグナマテル)のイメージは地母神の中に頻繁に現われる。ユングの説はカール・ケレーニイやジョゼフ・キャンベル (en:Joseph Campbell) ら学者の手で変更をうけつつ引き継がれた。
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