モーターオクタン価
ガソリンの実用上の耐ノック性を表す指標。これに対し、一般に用いられているリサーチオクタン価は、特殊な単気筒のエンジン(CFRエンジン)で測定したオクタン価のこと。モーターオクタン価は、実際に自動車を走行させた状態で測定するオクタン価であり、リサーチオクタン価より低くなる。この差をセンシティビティといい、これの小さな値のほうが実用上、ノックが起きにくい。
モーター・オクタン価(MON)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/24 00:37 UTC 版)
「オクタン価」の記事における「モーター・オクタン価(MON)」の解説
オクタン価を示す別の表記法として、モーター・オクタン価(Motor Octane Number/MON)と呼ばれるものが存在する。これは別名航空リーンオクタン価とも呼ばれるもので、エンジンに負荷が掛かっている際の燃料の状態をより良く示すものであるとされる。RONの600rpmではなく900rpmで測定を行う。。またMONのテストエンジンの構造はRONと同じものであるが、149℃に予熱された混合気、高速なエンジン回転、可変点火時期などのよりノッキングが起こりやすい厳しい条件の下で測定される。燃料の組成にもよるが、近代的なガソリンではRONに対してMONの値は8-10程低くなるとされる。しかし、MONとRONの数値の間には直接的な因果関係はない。 以上の事から、MONは比較的高回転域のアンチノック耐性を示す数値であるとされる。
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