モハ42形の改造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/26 05:14 UTC 版)
モハ42形は、1944年(昭和19年)3月から42001 - 42010(10両)に対して4扉化および40系電動車との台車振替えによる低速化を実施するよう計画されたが、戦局の悪化により5両(42002 - 42004, 42007, 42010)が実施されたのにとどまった。残りの3両は、後述の3扉片運転台化が計画されており、2扉高速型の原形モハ42形は消滅することになるため、形式称号の変更は行なわれなかった。しかしながらその後の改造計画の頓挫によりモハ42形には、2扉高速型と4扉低速型の2種類が混在することになった。この状態が是正されるのは、1953年(昭和28年)の形式称号規程改正時である。これにより4扉車は、全車新形式のモハ32形(2代。後のクモハ32形)となった。 残る3両(42011 - 42013)は、台車の振替えを実施せずに、3扉化および後位運転台撤去のうえモハ51形(51072 - 51074)に形式変更するよう計画されたが、1944年7月に、42012 → 51073が実施されたのにとどまった。この車は、扉の増設を実施せず、運転台撤去のみを実施して落成したが、1953年(昭和28年)の更新修繕II実施により漸く3扉化されている。
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