メヘルガルII期とIII期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 07:39 UTC 版)
「メヘルガル」の記事における「メヘルガルII期とIII期」の解説
メヘルガルII期は紀元前5500年から紀元前4800年まで、メヘルガルIII期は紀元前4800年から紀元前3500年までを指す。II期は土器を伴う新石器時代、III期は銅器時代後期である。様々な生産活動の痕跡が見つかっており、より高度な技術が使われるようになっていった。艶のあるファイヤンス焼きのビーズが作られるようになり、テラコッタ製の像は精密化していった。女性の像は色を塗られ、様々な髪形で装飾品も身につけた姿になっていった。II期の2つの屈葬墓は、遺体を赭土で覆った形で見つかった。副葬品の量は徐々に少なくなっていき、特に装身具が少なくなり、女性の墓の方が副葬品が多くなっていった。最古の鈕印章はテラコッタと骨から作られており、幾何学的なデザインとなっている。テクノロジーとしては、石と銅でできた条播器、窯、銅を溶かす坩堝などがある。II期にはさらに遠方と交易していた証拠がある。特に重要なのはラピスラズリ製のビーズの発見で、現在のアフガニスタン北東部で産出したものである。
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