ムネアカオオクロテントウとは? わかりやすく解説

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ムネアカオオクロテントウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/07 15:18 UTC 版)

ムネアカオオクロテントウ
イネ科植物の茎の上で
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: コウチュウ目 Coleoptera
亜目 : カブトムシ亜目 Polyphaga
上科 : ヒラタムシ上科 Cucujoidea
: テントウムシ科 Coccinellidae
亜科 : テントウムシ亜科 Coccinellinae
: テントウムシ族 Coccinellini
: Synona
: ムネアカオオクロテントウ S. consanguinea
学名
Synona consanguinea
Poorani, Ślipiński & Booth, 2008
和名
ムネアカオオクロテントウ(胸赤大黒天道)
英名
a kind of ladybirds

中名 紅胸黑瓢蟲[1]
(hóng xiōng hēi piáo chóng)

ムネアカオオクロテントウSynona consanguinea)は、テントウムシ科昆虫の1つ。鞘翅が黒色、胸部や腹面は橙色のまん丸いテントウムシで、クズに生息するマルカメムシの幼虫を食べる。中国原産の外来種で近年東京都大阪府で確認されている[2]

形態

成虫は上翅が艶のある黒色で、前胸背板や頭・腹側は鮮やかな橙色、体全体が丸くて体長5-7mm程度[3][4]。幼虫は橙色の地色に黒斑が、頭部から尾部にかけて特徴的な順序で並ぶ(2黒点/左右黒色*2節/2黒点/黒色帯2節/橙色帯/黒色帯5節)[1]

生態

クズなどマメ科の植物に棲むマルカメムシの幼虫を食べる。テントウムシ族の多くの種がアブラムシ類を食べるなかで、カメムシ類を食べる種はめずらしい[5]。またイネ科植物の茎でも見つかる。クズの葉上に黄色の卵を林立させて産みつける[1][6][4]

分布

中国台湾ミャンマータイベトナム [7][8]日本では近年東京都神奈川県大阪府で確認されている[6][4][2]

分類

Synona属は多くの種を擁するテントウムシ族Coccinelliniの中にあってクルミハムシを食べるカメノコテントウと近縁であることが示唆されている[5]

類似の種

  • Synona obscura Poorani, Ślipiński & Booth, 2008 外観はムネアカオオクロテントウと同様で、鞘翅は黒色、前胸背板・頭部・腹側は橙色。卵は黄橙色で葉上に林立。分布はインドスリランカ。雄性器の形態の違いによりムネアカオオクロテントウと区別される[9][10]

関連項目

脚注

出典

  1. ^ a b c d 台灣的昆蟲 瓢蟲科 紅胸黑瓢蟲”. 嘎嘎昆蟲映像網. 2025年6月14日閲覧。
  2. ^ a b 初宿成彦 2021.
  3. ^ Poorani, Ślipiński & Booth 2008, p. 581.
  4. ^ a b c 中西 et al. 2021.
  5. ^ a b c Escalona, Zwick & Li 2017, p. 7.
  6. ^ a b 初宿成彦 2017.
  7. ^ Poorani, Ślipiński & Booth 2008, p. 593.
  8. ^ Synona consanguinea Poorani, Slipinski & Booth, 2008”. Global Biodiversity Information Facility. 2025年6月14日閲覧。
  9. ^ Poorani, Ślipiński & Booth 2008, p. 584-588.
  10. ^ Synona obscula Poorani, Slipinski & Booth, 2008”. Global Biodiversity Information Facility. 2025年6月14日閲覧。

参考文献

外部リンク




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