ムアンスコータイ郡とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ムアンスコータイ郡の意味・解説 

ムアンスコータイ郡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/13 19:52 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

座標: 北緯17度0分30秒 東経99度49分24秒 / 北緯17.00833度 東経99.82333度 / 17.00833; 99.82333

ムアンスコータイ郡
ムアンスコータイ郡の位置
情報
タイ語名 เมืองสุโขทัย
スコータイ県
地理番号 6401
郵便番号 64000
統計
面積 581.5 km2
人口 107,599 人 (2005年)
人口密度 185.0 人/km2
行政
テンプレートを表示

ムアンスコータイ郡(ムアンスコータイぐん)は、タイ北部にある郡(アンプー)。スコータイ県の県庁所在地(ムアン)でもある。大きく旧市街と新市街に分かれており、新市街から西に12kmほどの地点に旧市街があり、ユネスコ世界遺産(文化遺産)に登録されたスコータイ歴史公園がある。

名称

県名の後ろに thai が付いているが、国名のタイとは関係ない。県名はサンスクリット語の sukha udaya(タイ語: สุขา อุทัย)が融合して、タイ語風に訛ったもので、「幸福 (sukha) の夜明け[1]」(幸福の誕生)を意味する。

歴史

歴史は古く、5世紀頃にはプラヤー・パーリーラーチャーが国を建てたとするタイの北方の文献が存在するが、実証を得ない。プラ・ルワン伝説によれば、11世紀頃には国が建っていたとするが、あくまで伝説でありこれも実証を得ない。いずれにせよ、この地は当時より交易の要所であり、ずっと西進すればベンガル湾にまで到達できた上、スリランカ南インドの港市とも交流があったと推測される。13世紀スコータイ王朝シーインタラーティット王によって建てられる頃には、既にクメール王朝下で旧市街は都市として機能したと考えられており、その後、スコータイ王朝はアユタヤ王朝によって吸収され消滅するが、アユタヤ王朝下でも地方中核都市として機能していた。1767年ビルマ軍の侵略によって、旧市街は壊滅寸前にまでおちいったが、トンブリー王朝を経てチャクリー王朝が成立すると、チャクリー王朝初代の王ラーマ1世ヨム川沿いに市街地を移し、新市街を形成した。瓦礫と化した旧市街から、遺跡の煉瓦が首都建設のため持ち去られた。

1896年、現在のムアンスコータイ郡にあたるスコータイ郡が成立。1932年にはスコータイが、県はサワンカローク県(すでに廃止、現在はスコータイ県)に編入され、市街地はスコータイターニーと名を変えた。その後、1949年にスコータイは再編成され、ムアンスコータイ郡は県庁所在地になりスコータイ県が成立した。

地理

市内の重要な水源としてヨム川があり、稲作に適した地形である。

経済

市内のほとんどの産業は農業である。

交通は、南北に国道101号線が通っており、北はウッタラディットプレー方面に通じ、南はカムペーンペット方面に通じている。国道12号線は東西に通っており、東はピッサヌローク方面に、西はターク方面に通じている。

行政区分

市内は10のタムボンに分かれ、その下位に97の村(ムーバーン)がある。郡内には3つの自治体(テーサバーン)があり以下のようになっている。

  • テーサバーンムアン・スコータイターニー …… タムボン・ターニー全体
  • テーサバーンタムボン・バーンスワン …… タムボン・バーンスワン
  • テーサバーンタムボン・ムアンカオ …… タムボン・ムアンカオ

また、スコータイ市内には9つのタムボン行政体が置かれている。以下は市内のタムボンの一覧である。

  1. タムボン・ターニー(タイ語: ตำบลธานี
  2. タムボン・バーンスワン(タイ語: ตำบลบ้านสวน
  3. タムボン・ムアンカオ(タイ語: ตำบลเมืองเก่า
  4. タムボン・パーククウェー(タイ語: ตำบลปากแคว
  5. タムボン・ヤーンサーイ(タイ語: ตำบลยางซ้าย
  6. タムボン・バーンクルワイ(タイ語: ตำบลบ้านกล้วย
  7. タムボン・バーンルム(タイ語: ตำบลบ้านหลุม
  8. タムボン・ターンティア(タイ語: ตำบลตาลเตี้ย
  9. タムボン・パークプラ(タイ語: ตำบลปากพระ
  10. タムボン・ワントーンデーン(タイ語: ตำบลวังทองแดง

スコータイを舞台とした作品

その他のスコータイ

脚注

  1. ^ 白石凌海『仏陀 南伝の旅』講談社〈講談社選書メチエ〉、2010年、198頁。ISBN 978-4-06-258489-0

外部リンク



このページでは「ウィキペディア」からムアンスコータイ郡を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書からムアンスコータイ郡を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書からムアンスコータイ郡 を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ムアンスコータイ郡」の関連用語

ムアンスコータイ郡のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ムアンスコータイ郡のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのムアンスコータイ郡 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS