ミレニアムリテイリング設立
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「和田繁明」の記事における「ミレニアムリテイリング設立」の解説
2003年1月、もともと財務基盤が弱かった西武百貨店が西環の清算にあたって500億円を拠出したことが痛手となり債務超過に陥ったため、みずほコーポレート銀行頭取の齋藤宏は、和田に西武百貨店へ復帰するよう要請した。そこで和田は十合社長を兼ねたまま、同年3月に西武百貨店特別顧問に就任。そして十合が西武百貨店の発行する第三者割当増資を引き受け筆頭株主となった。これにより十合が西武百貨店とそごうを傘下に置く体制となった。また同年6月には、十合がミレニアムリテイリングに商号変更。さらに同年9月にはミレニアムリテイリングがみずほFGと和田を対象に第三者割当増資を実施した。発足時の資本金は1,000万円。2003年秋の9,000万円への増資時に8,550万を和田が引き受け、これにより和田の持株比率は86.5%まで高まり、一時的ではあったが経営者でオーナー社長の位置に就いた 2005年3月、西武百貨店は私的整理指針に基づく再建を1年前倒しで達成。さらに同年9月には和田の発案で、旧経営陣が進めていた大阪店跡地の売却交渉を白紙撤回し、そごう創業の地である大阪店跡地に「再生の象徴」として新築していたそごう心斎橋本店が竣工し、9月7日に開業した。完成披露式典には西村正雄も駆けつけ「和田さん、そごうをあなたに任せて、本当によかった」と述べて和田に謝意を表した。しかし、そごう心斎橋本店は和田の退任後に開店4年であえなく閉店、そごう創業の地からの完全撤退を余儀なくされた。
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