ミミズトカゲ科とは? わかりやすく解説

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ミミズトカゲ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/19 22:15 UTC 版)

ミミズトカゲ科
生息年代: 白亜紀後期–現在, 66.043–0 Ma
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分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : トカゲ亜目 Lacertilia側系統群
下目 : カナヘビ下目 Laterata
階級なし : (クレード)ミミズトカゲ Amphisbaenia
: ミミズトカゲ科 Amphisbaenidae Gray, 1825
和名
フタアシトカゲ科[1]

ミミズトカゲ科Amphisbaenidae)は有隣目ミミズトカゲ類の科。

分布

南アメリカカリブ諸島のいくらかの島、ヨーロッパサブサハラアフリカ

分類

古くにほかの分類群から分岐した属であるBlanusヨーロッパに分布するが、別の科の可能性がある[2]。より最近の文献では、Blanidae科としている[3]

特徴

ミミズトカゲ科の種は脚がない地中性爬虫類で、雑食性である。他のミミズトカゲと同様、体には鱗の輪があるため、イモ虫のような外見である。頭はどっしりとしており、穴掘りに用いられる。強力な顎と大きく後ろにカーブした歯は獲物を捕らえるのに用いられる。スペード形の頭をもつ種、頭に狭いキールがある種、丸い頭骨を持つ種などがいる[2]。眼は著しく退化しており、耳骨(中耳のあぶみ骨)は大きくしっかりしている。もう一つの骨であるextracollumellaと共に、あぶみ骨は獲物となるもの振動を探知し、これにより地中の無脊椎動物を狩ることができる。この点で、地中性哺乳類のキンモグラ(中耳のつち骨が特に大きくなっている)との間に収斂進化をみることができる[4][5]

現生属

Chirindia langi

12属170種以上にのぼる。

化石属

化石記録から、多くの絶滅分類群が知られている[7]

脚注

  1. ^ マーク・オシー 著、冨水明 和訳監修 『トカゲ大全』, 2021年, MPJ.
  2. ^ a b Gans C (1998). Cogger HG. ed. Encyclopedia of Reptiles and Amphibians. San Diego: Academic Press. p. 216. ISBN 978-0-12-178560-4 
  3. ^ Template:NRDB family
  4. ^ Mason, Matthew J. (2003-08-01). “Morphology of the middle ear of golden moles (Chrysochloridae)” (英語). Journal of Zoology 260 (4): 391–403. doi:10.1017/S095283690300387X. ISSN 1469-7998. 
  5. ^ Mason, Matthew J.; Narins, Peter M. (2001-01-01). “Seismic Signal Use by Fossorial Mammals”. American Zoologist 41 (5): 1171–1184. doi:10.1093/icb/41.5.1171. JSTOR 3884562. 
  6. ^ Ribeiro, Síria; Vaz-Silva, Wilian; Santos, Alfredo P., Jr. (2008). "New pored Leposternon (Squamata, Amphisbaenia) from Brazilian Cerrado". Zootaxa 1930: 18-38. ("Leposternon Wagler, 1824", p. 18).
  7. ^ Amphisbaenidae Gray 1865”. Paleobiology Database. Fossilworks. 2021年12月17日閲覧。

詳細情報

  • Gans C (2005). "Checklist and Bibliography of the Amphisbaenia of the World". Bulletin of the American Museum of Natural History (289): 1-130.
  • Goin CJ, Goin OB, Zug GR (1978). Introduction to Herpetology, Third Edition. San Francisco: W.H. Freeman and Company. xi + 378 pp. ISBN 0-7167-0020-4. (Family Amphisbaenidae, pp. 276–277).

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