マンガニーズ・ブロンズ・ホールディングとロンドンタクシー・インターナショナル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/09/29 01:51 UTC 版)
「カーボディーズ」の記事における「マンガニーズ・ブロンズ・ホールディングとロンドンタクシー・インターナショナル」の解説
1971年にカーボディーズ社がFX4用シャーシの組立ラインをアーダリー・パーク(Adderley Park)にあるブリティッシュ・レイランド社のバーミンガム工場から買い取ったことで車名が表すのとは異なり実質的にカーボディーズ社がFX4の製造メーカーとなった。2年後にカーボディーズ社は親会社のBSAと共にマンガニーズ・ブロンズ・ホールディング社(Manganese Bronze Holdings)に買収された。 1970年代にカーボディーズ社は自社独自の新しいタクシー車両のFX5を作ろうとしたが、開発費用が高騰し過ぎたためにこの計画は1979年に中止された。1982年にはブリティッシュ・レイランド社が最終的に事業の持分を失ったことからカーボディーズ社がFX4の製造に関する事業すべてを受け持つこととなった。この時期になると、フォード・コーティナ MkVのコンバーチブルやレンジローバー・ユニトラック(Unitruck)といった新しい製品を取り入れようとしたにもかかわらずFX4が唯一の自社製品となっていた。レンジローバーのボディを基にした新しいタクシーであるCR6は、ほぼ5年の開発期間をかけた後で中止された。 1984年にロンドンタクシー車両のディーラーであるマン・アンド・オーバートン社はマンガニーズ・ブロンズ・ホールディング社に買収された。この買収によりLTI・カーボディーズ、LTI・マン・アンド・オーバートン、ロンドンタクシー・ファイナンスで構成されたロンドンタクシー・インターナショナルに再編された。 1997年に新しいタクシー車両のTX1が導入され、これは2002年に改良されてTXIIとなり、2007年に現行のTX4になった。このシリーズはロンドンタクシー形式の車両の供給者としてLTIの地位を確立した。 1998年にカーボディーズ株式会社の名称がLTI株式会社(LTI Limited)と改称され、2010年11月にはロンドンタクシー・カンパニーとなった。近年ロンドンタクシー・カンパニーは中華人民共和国の自動車メーカー吉利汽車社と共同で輸出市場向け車両とコヴェントリーの母体工場向けの部品を製造するための工場を上海に建設した。2010年にマン・アンド・オーバートンの社名は廃止され、ディーラーシップもロンドンタクシー・カンパニーが運営することになった。
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