マルコポーロ2(トール1)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/23 19:50 UTC 版)
「トール (人工衛星)」の記事における「マルコポーロ2(トール1)」の解説
トール1は元々はトールシリーズの衛星ではなく、イギリス衛星放送(英語版)(BSB)向けにマルコポーロ通信衛星シリーズとして打ち上げられたものである。設計、試験、打ち上げはヒューズ・スペース・アンド・コミュニケーションズ(英語版)(現在ボーイング衛星システムズ(英語版)の一部)が担当した。衛星は5本のKuバンド・トランスポンダーを搭載していた。 マルコポーロ1は1989年8月27日にデルタロケットによって、マルコポーロ2は1990年8月17日にデルタIIロケットによって打ち上げられた。衛星は設計通りに機能したものの、BSBがスカイ・テレビジョン(英語版)と合併してBスカイBとなった影響で、マルコポーロ1・2は売却されることとなった。マルコポーロに合わせて設計されたスクウェアリアル(英語版)衛星受信アンテナは陳腐化してしまった。 1992年7月にマルコポーロ2はノルウェーのテレノールに売却され、トール1に改名された。西経0.8度で運用され、2002年1月に電源が切られた。同年11月に西経7.4度に移動し、スカンディナヴィアに向けたデジタルテスト信号放送を送った。2003年1月初頭に墓場軌道に送られた。
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