マルコフ過程の分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/14 01:31 UTC 版)
マルコフ過程は以下のような分類がある。 単純マルコフ過程 ただ 1 つの状態から次に起こる事象が決定されるマルコフ過程。単にマルコフ過程という場合は、単純マルコフ過程を指す場合が多い。 N 階マルコフ過程 連続する N 個の状態系列から次に起こる事象が決定されるマルコフ過程。どんな N 階マルコフ過程も、N 個の状態組を新たな状態空間とすることによって、単純マルコフ過程(1 階マルコフ過程)として表現することができる。N 重マルコフ過程ともいう。 離散時間マルコフ過程 時刻のパラメタが離散集合を動くマルコフ過程。通常は T = {1, 2, 3, …} を時刻の集合とする。 連続時間マルコフ過程 上とは逆に T = [0, ∞) 等を時刻の集合とするマルコフ過程。 離散マルコフ過程 マルコフ過程の状態空間が離散集合であるマルコフ過程。ここで、状態空間とはマルコフ過程が値を取る空間のことである。マルコフ連鎖ともいう。 連続マルコフ過程 連続時間マルコフ過程の軌跡が時間に関して連続であるときにいう。 時間的に一様なマルコフ過程 推移確率が現在時刻によらずに一定であるようなマルコフ過程。
※この「マルコフ過程の分類」の解説は、「マルコフ過程」の解説の一部です。
「マルコフ過程の分類」を含む「マルコフ過程」の記事については、「マルコフ過程」の概要を参照ください。
- マルコフ過程の分類のページへのリンク