マッタウフ・ヘルツォーク型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/13 14:08 UTC 版)
「セクター型質量分析計」の記事における「マッタウフ・ヘルツォーク型」の解説
マッタウフ・ヘルツォーク型は 31.82° ( π / 4 2 {\displaystyle \pi /4{\sqrt {2}}} ラジアン) の静電セクターと、曲率の方向が逆の 90° の磁気セクターから成る。最初に電荷によって並んでいるイオンが磁場下に入射するとエネルギー収束効果が生じ、標準的なエネルギーフィルタよりも高い放射を得ることができる。この構成は生成イオンのエネルギー範囲が広く、精度もある程度必要とされる用途、例えばスパーク源質量分析法 (SSMS) や二次イオン質量分析法 (SIMS) などでよく用いられる。この構成がニーア・ジョンソン型よりも優れている点は、異なる質量のイオンでも全て同じ平面上に収束する点である。これにより、写真乾板もしくは平面検出器アレーを用いることができる。
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