ボブ・グリーンとは? わかりやすく解説

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ボブ・グリーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/19 18:38 UTC 版)

ボブ・グリーン
Bob Greene
ペンネーム ボブ・グリーン
(Bob Greene)
誕生 ロバート・バーナード・グリーン
(Robert Bernerd Green)
(1947-03-10) 1947年3月10日(78歳)
オハイオ州
言語 英語
国籍 アメリカ合衆国
最終学歴 ノースウェスタン大学
配偶者 スーザン・キーベル・グリーン
子供 2人
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ボブ・グリーン(Bob Greene、本名:ロバート・バーナード・グリーン1947年3月10日 - )は、アメリカ合衆国ジャーナリストであり、コラムニストである[1]

24年間にわたりシカゴ・トリビューンコラムニストを務め、また、アメリカの片田舎の街から大統領、バスケットボール選手マイケル・ジョーダンまで、さまざまなテーマを扱った著作を持つ。

人物

出身はオハイオ州ベクスリー(コロンバスの郊外)でイリノイ州エバンストンノースウェスタン大学1969年に卒業してシカゴ・サンタイムズに一般記事や特集記事を書く記者として就職、2年後にはコラムを担当する。グリーンがアメリカ中の注目を浴びたのは処女作 "Billion Dollar Baby" (1975年)。ロックスターアリス・クーパーのコンサート設営スタッフとして働いた当時の彼の日記である。グリーンは新聞のコラムに主力を注ぎ、1977年には最優秀コラムニストとして The National Headliner's Award をアメリカのジャーナリスト達から受賞。直後にでライバル紙のシカゴ・トリビューンに移籍し、地元テレビ局にもゲスト出演するようになり、最終的には ABCネットワークの番組ナイトラインの解説者の地位を射止める。

1990年代にはシカゴブルズマイケル・ジョーダンを取材、思いもよらぬほど親しくなり、2冊の著書はベストセラーになった。小説 "All Summer Long" は 1993年にダブルデイ社から出版され、コラム記事は何冊かの本に集められている。

グリーンはコラムニストとして人気がある一方「感傷的に過ぎる」「くどい」「同じテーマを何度でも取り上げる」などの批判もある。それはとりわけThe Baby Richardの幼児監護権事件にはっきり見られる。この監護権訴訟の生みの両親のセラピストを担当したカレン・モリアーティは、著書 "Baby Richard: A Four-Year-Old Child Comes Home" で、100回近くグリーンがこの件でコラムを書いたうち、生みの両親には一度も取材しなかったと語っている。彼は養子縁組先の両親を強く支持するコラムを書いている。ザ・シカゴリーダー(The Chicago Reader、シカゴ地元向け週刊誌)は BobWatch: We Read Him So You Don't Have To (「ボブウォッチ:あなたまで読む必要はありません」)というグリーンを笑いものにする記事をネイル・スタインバーグというペンネームの記者に書かせている。コンサート設営スタッフとしてのグリーンの体験は、スティーブ・ゲルバーというマンガ作家が、Dr. Bong という悪党を主人公にした、1970年代のマーベル社X-メンなどで知られる)のハワード・ザ・ダックを下敷きにしたパロディーに仕立てている。

シカゴ・トリビューン辞職

2002年9月、グリーンはコラムニストの座を降りることを余儀なくされた[1]。14年前に当時17歳の女子高校生と婚外交渉をもったと認めたためである。この生徒は課外活動の一環としてグリーンのもとを訪問し、グリーンのコラムでも取り上げられていた。イリノイ州では2人の交際は合法であり、グリーンが彼女を夕食に誘い出したのは高校を卒業してからであった。

この一件は周囲の耳目を集めたが、それは彼が虐待児童の保護を訴え、家族の価値を重んじる人間として名を馳せていたからでもある。グリーンはベストセラー『ボブ・グリーンの父親日記』("Good Morning, Merry Sunshine: A Father's Journal of His Child's First Year")の著者として知られている。

シカゴトリビューンによると、2人は一度だけホテルに入ったことがあるが「性的関係は交わりの手前で終わった」と遠まわしに伝えている。またグリーン自身はエスクァイア誌で、「進むのをためらい『好きな人とできるまで待ったほうがいい』と言った」と主張している。

作家として

シカゴ・トリビューンを離れた 4ヶ月後、妻のスーザンが1ヶ月の呼吸器疾患闘病の末亡くなる。グリーンは、新聞や雑誌に記事を書くことはないが、本は書き続けている。最新刊は "And You Know You Should Be Glad: A True Story of Lifelong Friendship"(『ABCDJ―とびきりの友情について語ろう』日本放送出版協会 2007年)。57歳で亡くなった生涯の友ジャック・ロスの闘病と死を書きつづったものである。

映画 "Funny About Love"(1990年)はグリーンのコラムを元に製作され、彼の名前も映画にクレジットされている。

私生活

31歳で結婚した故スーザン・キーベル・グリーン(Susan Koebel Green)との間に、二人の子供ニックとアマンダをもうけている。

単著

  • And You Know You Should Be Glad: A True Story of Lifelong Friendship (William Morrow, 2006) (友人の死を個人的に語ったもの) ISBN 0-06-088193-3
  • Fraternity: A Journey in Search of Five Presidents (Crown, 2004) (前・元大統領達とのインタビュー) ISBN 1-4000-5464-8
  • Once Upon a Town: The Miracle of the North Platte Canteen (William Morrow, 2002) ISBN 0-06-008196-1
  • Duty: A Father, His Son, And The Man Who Won The War (William Morrow, 2000) (半分は父との思い出で、残りはアメリカ空軍准将原爆投下爆撃機パイロットPaul W. Tibbetsについて)ISBN 0-380-97849-0
  • The 50-Year Dash: The Feelings, Foibles, and Fears of Being Half-a-Century Old (Doubleday, 1997) ISBN 0-385-48502-6
  • Chevrolet Summers, Dairy Queen Nights (Viking Press, 1997) (collection of columns) ISBN 0-670-87032-3
  • Rebound: The Odyssey of Michael Jordan (Viking Press, 1995) ISBN 0-670-86678-4
  • To Our Children's Children: Preserving Family Histories for Generations to Come (Doubleday, 1993) (co-authored with D.G. Fulford) ISBN 0-385-46797-4
  • All Summer Long (Doubleday, 1993) (novel) ISBN 0-385-42589-9
  • Hang Time: Days and Dreams with Michael Jordan (Doubleday, 1992) ISBN 0-385-42588-0
  • He Was a Midwestern Boy on His Own (Atheneum, 1991) (collection of columns) ISBN 0-689-12117-2
  • Homecoming: When the Soldiers Returned from Vietnam (Putnam, 1989) ISBN 0-399-13386-0
  • Be True To Your School: A Diary of 1964 (Scribner, 1987) (reconstructed high-school diary)(グリーンがベクスレー高校の2年生であった1964年当時の自身の1年間の日記を書籍化したもの。タイトルはビーチボーイズの曲名から採っている。邦題は『十七歳―1964春』『十七歳―1964秋』) ISBN 0-689-11612-8
  • Cheeseburgers (Atheneum, 1985) (collection of columns) ISBN 0-689-11611-X
  • Good Morning, Merry Sunshine: A Father's Journal of His Child's First Year (Atheneum, 1984) ISBN 0-689-11434-6
    • 邦題『ボブ・グリーンの父親日記』(西野薫翻訳、中央公論社、1989年)
  • American Beat (Atheneum, 1983) (collection of columns) ISBN 0-689-11397-8
  • Johnny Deadline, Reporter (Nelson-Hall, 1976) (collection of columns and other journalism) ISBN 0-88229-361-3
  • Billion Dollar Baby (Atheneum, 1974) (account of roadie work for Alice Cooper) ISBN 0-689-10616-5
  • Running (Regnery, 1973) (journal of 1972 presidential campaign)
  • We Didn't Have None of Them Fat Funky Angels on the Wall of Heartbreak Hotel (Regnery, 1971) (collection of columns and other journalism)

共著

  • Notes on the Kitchen Table: Families Offer Messages of Hope for Generations to Come (Doubleday, 1998) (姉 D.G. Fulford と) ISBN 0-385-49061-5
  • Bagtime (Popular Library, 1977) (ポール・ギャロウェイ (Paul Galloway) との共著による、架空のスーパーマーケットの荷物運びマイク・ホリデーの視点から見たコラムから。演劇やテレビ映画にもなっている。)ISBN 0-445-04057-2

脚注

  1. ^ a b Should 'Tribune' Columnist Bob Greene Have Resigned Over Affair?”. CNN (2002年9月21日). 2015年6月30日閲覧。

ボブ・グリーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/06 16:12 UTC 版)

マンモス (漫画)」の記事における「ボブ・グリーン」の解説

傭兵。元クルーガーチームの一員ロジャー博士救出作戦のためU国に潜入するが、武装ゲリラ集団バルキ捕まって銃殺される。救出作戦任務前に弁護士に依頼し、自らが死んだ際には兵頭自身愛用ナイフジェシカのための金が渡されるよう計らっていた。

※この「ボブ・グリーン」の解説は、「マンモス (漫画)」の解説の一部です。
「ボブ・グリーン」を含む「マンモス (漫画)」の記事については、「マンモス (漫画)」の概要を参照ください。

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