ヘルマンハープの奏法の開発
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「ヘルマンハープ」の記事における「ヘルマンハープの奏法の開発」の解説
日本で初めてヘルマンハープを紹介した梶原千沙都氏は、ヘルマンハープ教室の開拓、全国のインストラクターの育成指導、演奏、奏法講習会活動などを全国規模で開催する中で、本国ドイツにも存在しなかったヘルマンハープの奏法理論を開発した。2010年にはドイツで、ドイツ人の指導者向けに「梶原千沙都のヘルマンハープ奏法講習会」を開催し、参加者から高い評価を得た。2012年に世界初の奏法指導書『ヘルマンハープの奏法<基礎編>』(2012年梶原千沙都著、音楽之友社刊) が出版され、ヘルマンハープを愛好する人たちの学習意欲は高まった。また同氏は、奏法を駆使した本格的なヘルマンハープによるソロ演奏のステージを確立し、2014年には世界初の本格的なソロリサイタルを、東京、大阪、福岡で成功させた。ヘルマンハープの演奏形態が、これまでは主にグループでのアンサンブル演奏であったが、このリサイタルを通して、ソロ演奏で美しい音楽表現が可能な楽器であることを多くの愛好家が確信し、演奏の形態が広がった。誰もがともに演奏できるバリアフリーな楽器としての社会的な取り組みとともに、本物の楽器としての芸術的な取り組みも注目されるようになった。
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