プッシュロッド「インディアナポリス」エンジン (AX-230)
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シリンダーヘッドはアルミニウム合金である。燃焼室はウェッジ型のターンフロー式であり、構成するポペットバルブは1気筒当たり吸気、排気各1本で、全16組となるプッシュロッドとシーソー式ロッカーアームを介して1本のカムシャフトが開閉制御している。カムシャフトは直下のクランクシャフトからギアで駆動される。混合気の吸気装置はエンジンバレーに位置し、燃焼ガスは気筒列外側に排気するため、ターンフロー式ではあるが出入口は対極となる。ポペットバルブはエンジンバレー側へ傾倒しているため、燃焼ガスはシリンダーヘッド内を反転して外側へ誘導される。 吸気ポートはプッシュロッドを迂回しない最短距離の形状とされている。このため吸気バルブ用プッシュロッドは吸気ポートを縦に貫通する鞘管内を通っている。その他、プッシュロッド専用のリターンスプリングが採用されている。 燃料供給装置はウェーバー・キャブレター4基であり、1マイル (1.609キロメートル) トラック用が48IDA、インディアナポリス・モーター・スピードウェイ (4.023キロメートル) 用が58IDAである。 主要諸元動弁方式プッシュロッド式OHV バルブ数吸気排気各1本 (ターンフロー) 燃焼室形状ウェッジ型 圧縮比12.5: 1 公称最高出力376英馬力 (280 kW) 本体乾燥重量357ポンド (162 kg) (排気管含む) 燃料航空ガソリン (リサーチオクタン価103.5、グレード115/145) 燃料供給方式口径58 mmまたは48 mmツインチョーク・ダウンドラフトキャブレター4基
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