ブーム断面形状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 16:46 UTC 版)
鋼板の高張力化に伴って、その材料特性を引き出すために、ラフテレーンクレーン、オールテレーンクレーンのブーム断面形状が変化している。初期のブームは上板、下板、側板(左右)を溶接し箱断面を構成するシンプルなものだった(断面A)。その後、引張強さ1000N/mm²の超高張力鋼の採用に合わせて考案された断面は次の特徴がある(断面B)。 溶接部の強度低下を避けるため引張り応力の発生する断面上側コーナー部をプレス加工にした。 圧縮応力の発生する断面下側部分では、座屈強度が低下しないように、浅い角度でプレス加工し、座屈に対する剛性を向上させた。引張強さ1200N/mm²の超高張力鋼の採用時には、浅い角度のプレス加工を連続させた終局形であるラウンド形状が開発されている(断面C)。
※この「ブーム断面形状」の解説は、「移動式クレーン」の解説の一部です。
「ブーム断面形状」を含む「移動式クレーン」の記事については、「移動式クレーン」の概要を参照ください。
- ブーム断面形状のページへのリンク