引張り応力
物体に外力が作用すると、その外力が物体を構成する分子間の内力となって伝達蓄積される。この内力は物体の仮想断面に対して垂直で、大きさは等しく、方向は正反対である。単位面積当たりの内力を、材料力学では応力という。外力が物体を相互に引っ張り合うように作用するときに発生する応力を、引張り応力といい、外力が物体を押しつぶすように作用するときに発生する応力を圧縮応力という。引張り応力や圧縮応力が加わる、自動車や産業機械類の主要構成部品の設計に際してはこれらの応力計算を行い、試験時には実際に加わっている応力を測定することが常である。
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