ブーム車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/17 04:38 UTC 版)
「コンクリートポンプ車」の記事における「ブーム車」の解説
ブーム車とは、フレッシュコンクリートを離れた場所に圧送するために輸送管のついた折りたたみ式のブームを架装したタイプのコンクリートポンプ車のことである。ブームの最大作業高さは2t車で11m、3t車で14~17m、4t車で16~18m、8t車で21~26m、GVW22t車で33m、GVW25t車で36m程度である。世界的には、トラックミキサの車体にコンクリートポンプも装備した機種や、ブームの作業高さが60mを上回る大型機種も実用化されている。現在の主流は折りたたみ式4段ブームである。このブームの存在により、高所等、配管を使ったフレッシュコンクリートの輸送が難しい場所への圧送が比較的容易に可能となる。車両の安定を保つ目的でアウトリガーと呼ばれる張り出し脚を使用するため、設置に必要な面積が広いというデメリットもある。またフレッシュコンクリートの移動・ブームや車体の動揺・風の影響などによって負荷が常に変動し、操作時の応答性(鋭敏過ぎるとスムーズに操作しづらく、遅過ぎると作業性が悪い)やブーム自体の軽量化(軽過ぎるとしなりやすく、丈夫過ぎると車重が増す)も考慮に入れねばならないため、作業時のブーム先端のブレをいかに抑制するかが設計上の要点となる。
※この「ブーム車」の解説は、「コンクリートポンプ車」の解説の一部です。
「ブーム車」を含む「コンクリートポンプ車」の記事については、「コンクリートポンプ車」の概要を参照ください。
- ブーム車のページへのリンク