ブロムグラス褐斑病菌

日本産糸状菌類図鑑

Pyrenophora bromi（ブロムグラス褐斑病菌）

Pyrenophora bromi (Died.) Drechsler [=Drechslera bromi (Died.) Shoem.]
　分類：子のう菌門，小房子のう菌綱，クロイボタケ目，プレオスポラ科

北海道に分布。ブロムグラスに褐斑病を引き起こす。分生胞子を飛散して蔓延する。子のう胞子は自然条件下ではほとんど観察されない。

性状（機能）：植物病原菌    病徴→JPEG(42kb)

	形態： 　有性世代：黒色の偽子のう殻中に円筒形の子のうを形成し，内部に無色～黄褐色，長楕円形，縦1-2横3隔壁，大きさ48-72×14-23μの子のう胞子を形成する。 　無性世代：黄褐色の分生子柄上に，半透明～淡黄褐色，円柱形～先端に向かってごくわずかに漸尖し，大きさ100-250×14-26μ，4-8偽隔壁をもつ真直の分生胞子を形成する。
分生胞子

農環研所蔵標本

標本番号	菌種	宿主和名	宿主学名	症状	採集地	採集年月日	採集者
249-1-71	Drechslera bromi	スムースブロムグラス	Bromus inermis	褐斑病	北海道常呂郡訓子府町	1969.9.1	富永時任
249-1-72	〃	〃	〃	〃	〃	〃	〃
135-1-18	〃	〃	〃	〃	北海道訓子府町北見農試	2002.8.27	月星隆雄