ブレイクスルーと成功
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 03:36 UTC 版)
「デイミアン・チャゼル」の記事における「ブレイクスルーと成功」の解説
『セッション』の製作案はプロデューサーたちの関心を引いたものの、出資者が現われなかった。しかし、チャゼルの85頁の脚本が2012年のブラックリスト(映画化されていない脚本のなかでも特に優れた脚本のリスト)に載ったことで、映画化にこぎつけることができた。その資金集めのために『セッション』のコンセプトを基に短編映画を制作し、2013年1月に開催された第29回サンダンス映画祭(英語版)に出品した。その結果、フィクション短編部門の最優秀賞を獲得した。完成版は2014年1月に開催された第30回サンダンス映画祭(英語版)に出品され、観客賞と審査員大賞(グランプリ)の両方を獲得した。また、第40回ドーヴィル映画祭(英語版)にも出品され、グランプリと観客賞を受賞した。第87回アカデミー賞ではチャゼル自身の脚色賞をはじめ、作品賞を含む5部門にノミネートされ、助演男優賞(J・K・シモンズ)、録音賞、編集賞の3部門を獲得した。 『セッション』の成功を受けて、チャゼルはミュージカル・ロマンティック映画『ラ・ラ・ランド』の製作資金を得た。ライアン・ゴズリング、エマ・ストーンが出演した同作は、第73回ヴェネツィア国際映画祭においてオープニング作品として上映された。第41回トロント国際映画祭にて観客賞を受賞した。2016年12月9日にはアメリカ合衆国において限定公開され、同年12月19日に全米公開された。作品は批評家に絶賛され、ゴールデングローブ賞 映画部門 作品賞(ミュージカル・コメディ部門)など様々な映画賞を受賞した。チャゼル自身はゴールデングローブ賞 監督賞、アカデミー監督賞を、いずれも史上最年少の32歳で受賞した。 2018年、チャゼルはニール・アームストロングを描いた伝記映画『ファースト・マン』において、ライアン・ゴズリングと再びコラボレーションした。脚本はジョシュ・シンガーで、ジェームズ・R・ハンセン(英語版)によるアームストロングの伝記『ファーストマン: ニール・アームストロングの人生(英語版)』を原作としている。作品は2018年10月12日にユニバーサル・ピクチャーズにおいて公開され、批評家からは肯定的な評価を得た 。
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