ブラヴォーのマナー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/22 14:14 UTC 版)
クラシック音楽の演奏会やオペラの上演において、その内容に対して賞賛や侮蔑の意を表することは本来は聴衆の自由だが、ポピュラー音楽にくらべて様々なマナーを重んじる傾向がある。 演奏が完全に終わっていないうちに叫ばれる「ブラヴォー」は俗に「フライングブラヴォー」と呼ばれる。 また、曲によってはいかに素晴らしい演奏でも「ブラヴォー」を避けるのが望ましいと考えられている場合もある。例えば『レクイエム』は本来死者を悼むためのミサ曲であるため、曲の性格上「ブラヴォー」の声をかけることは自重される傾向にある。またワーグナーのオペラなどには、作曲家の意図を表現するために一幕すべてを途切れることなく上演することが一般的な作品もある。こうした作品の公演では主催者側が途中で拍手や「ブラヴォー」を入れてはいけないことを観客にあらかじめ知らせることもあるほどで、これが徹底されないと演奏後に主催者側に苦情が寄せられるケースや指揮者が聴衆に対して直接注意を与えるケースも見られる。 一方でプッチーニなどのイタリア・オペラにおいては、オーケストラが演奏中であってもアリアの歌い終わりで「ブラーヴォ」の歓声や拍手が起きることがしばしばあり、これは必ずしもマナー違反とは看做されない。
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