ブラシを見る方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 07:02 UTC 版)
「ハイディンガーのブラシ」の記事における「ブラシを見る方法」の解説
多くの人ははじめはなかなかハイディンガーのブラシを見ることができない。 この現象は普通われわれが目で見ている外部の像に較べればずっと淡いものであり、現れたり消えたりしやすい。 ブラシは常に視野の中央に現れるが、われわれの眼は視野に対して動かないものを知覚しにくいので、偏光の振動方向を変化させ模様を回転させることによっていくらか見やすくなる。 これにはただ頭をゆっくり傾げればよい。 このハイディンガーのブラシを確認する最も手軽な方法は、コンピュータなどの液晶モニタを利用することである。 偏光方向を利用して輝度を変えている液晶モニタの光は、特定の方向に偏光している。 コンピュータの画面の何も書かれていない白い領域に眼を向けて視野の中心に注意しながら頭をゆっくり左右に傾けてみるとその存在がわかりやすい。 モニタを 50cm の距離から見た場合、ブラシの大きさはモニタ上で 2cm 程度となる。 なおブラウン管のモニタの光は偏光していないのでこの目的に用いることはできない。 偏光サングラスのような偏光子がある場合は、偏光子ごしに一様に照らされた模様のない壁などを注視するとよりはっきりする。 また青空のようなレイリー散乱を起こしている光も偏光している。 青空の偏光を見るためには、太陽から 90 度の角度あたりの最も偏光している領域を見るのがよい。
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