フサカサゴ科
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 07:45 UTC 版)
フサカサゴ科 Scorpaenidae は8亜科56属418種で構成される。世界中の温暖な海域を中心に分布するが、インド洋・太平洋に特に多い。メバル・クロソイ・カサゴ・アコウダイ・キチジ・メヌケなど、多数の水産重要種が含まれる。ほとんどの種類で体内受精による繁殖を行い、メバルの仲間は多くが卵胎生である。一部の種類では卵が風船状のゼラチン膜によって包まれ、カリフォルニアカサゴ(カリフォルニアスコーピオンフィッシュ、学名:Scorpaena guttata)は直径20cmに及ぶ卵風船を形成することが報告されている。 体はやや左右に平べったく側扁する。頭部に多数の突起やトゲをもち、複雑な形状の皮弁を備えるものも多い。鰓蓋骨および前鰓蓋骨にはそれぞれ1-2本、3-5本のトゲをもつ。眼下骨棚は前鰓蓋骨と頑丈に固定されることが多い。鱗は櫛鱗で、もたない種類もある。背鰭は通常1つで、多くの場合切れ込みをもつ。背鰭・臀鰭・腹鰭はそれぞれ11-17本、1-3本、1本の鋭い棘条をもち、しばしば毒腺と連続する。胸鰭は大きく発達する。ヒメキチジ属など一部の属では浮き袋を欠く。
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