フォルクスワーゲンの4バンク式W型12気筒
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正式名称 W12。フォルクスワーゲンが設計・製造した狭角V型6気筒エンジンVR6を2つ組み合わせることで、外観上4つのシリンダーバンクを持つダブル狭角V型6気筒構成の12気筒エンジン。VR型エンジンを合わせたダブルV(VV)構成となっていることから、WR型12気筒(WR12)とも呼ばれる。 2001年の東京モーターショウにて、フォルクスワーゲンはコンセプトカーのフォルクスワーゲン・W12ナルドを出展、4バンク式W型12気筒が初めて世界に公開された。W12ナルドはミッドシップレイアウトの後輪駆動車で、6.0Lの4バンク式W型12気筒エンジンを搭載していた。最大出力は600馬力以上とされ、モーターショウ出展の1週間前には24時間連続走行テストにおいて、平均速度295.24km/hで7,085.7kmを走りきり、従来の世界記録を12km更新する24時間走行距離の世界記録を樹立したばかりであった。 W12ナルドクーペはこの後に市販されることも計画されていたが、結局中止された。しかし、この4バンク式W型12気筒エンジンはその後のフォルクスワーゲングループの市販車両の多くに搭載されている。 なお、フォルクスワーゲンはこの4バンク式W型12気筒と平行してブガッティのコンセプトカー向けに3バンク式W型18気筒エンジンも試作していたが、こちらはその後市販されることなく終わっている。後のブガッティ・ヴェイロンには4バンク式W型12気筒を拡張した4バンク式W型16気筒が採用された。 4バンク式W型12気筒を採用した車種は下記の通りである。 アウディ・A8 W12 ベントレー・コンチネンタルGT ベントレー・コンチネンタル・フライング・スパー - 2005年モデル スパイカー・C12 LaTurbie スパイカー・C12 ザガート スパイカー・D12 Peking-to-Paris フォルクスワーゲン・フェートン W12 フォルクスワーゲン・トゥアレグ W12
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