フォルクスワーゲンのW型エンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/19 17:58 UTC 版)
「W型16気筒」の記事における「フォルクスワーゲンのW型エンジン」の解説
フォルクスワーゲンが今日生産するW型エンジンは全て狭角V型エンジンをベースに開発されている。VR6エンジンは15度の狭いシリンダーバンクを持つV型エンジンであり、ピストンの位置を左右にずらして配置することで直列6気筒と比較して短い全長を持つ事に成功した。この狭角V型エンジンを通常のV型エンジンのようにV型に配置することで、W型のレイアウトが完成する。このようなレイアウトで製造されたW型エンジンは、通常のV型エンジンと比較してエンジン全長を短くすることが可能であり、通常のV型エンジン用のエンジンルームのスペースでさらに多気筒のエンジンを搭載することが可能となる。 フォルクスワーゲンのW型エンジンはVR6型のシリンダーバンクを72度の角度で配置し、始めにVR4型エンジンを2つ組み合わせたW型8気筒が製造され、後にシリンダーバンクを90度に拡大したW型16気筒が登場した。 なお、フォルクスワーゲンはこのW型16気筒を開発する以前に、一般的な3バンクレイアウトを採用したW型18気筒エンジンを開発している。このW型18気筒は1998年と1999年に発表されたブガッティのコンセプトカーに搭載されたが、一般販売されることなく終わっている。このエンジンと区別する意味で、今日のW型16気筒はしばしばWR16と呼ばれることがある。
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