フェアリングにかかる負荷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 15:46 UTC 版)
「ペイロードフェアリング」の記事における「フェアリングにかかる負荷」の解説
フェアリングは空力加熱で特に先端部は熱くなる。例としてイプシロンロケットでは表面温度は最大800℃近くになる。 H-IIAの場合熱流束は20kW/m2に達する。 このため先端部は断熱材を使用して内部への熱を防ぐ必要があり、H-IIロケットの場合シリコン樹脂にガラスのマイクロバルーンを混ぜた断熱材を外側にスプレー塗装、もしくは張り付けている。 フェアリングの部位、先端部・円筒部によって温度や熱流束は異なるため、それに合わせて断熱材の厚さ等も調整する必要がある。 最大動圧は約40kPa、4t/m2の力がかかり、これに耐える機械的強度も必要である。このほか音響振動を低減する機能を盛り込むこともある。 フェアリングにかかる負荷は最大動圧を小さくすることによって低減可能であり、例としてスペースシャトルは最大動圧点付近でSSMEの出力を絞り加速を緩めている。 音響振動に関しては、発射時の音響波をスカートで抑える、散水し音響波を吸収するなどの対策が用いられる。
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