ファージ‐ディスプレー【phage display】
読み方:ふぁーじでぃすぷれー
ファージ(バクテリオファージ)というウイルスを用い、標的分子と結合する物質を検出・選別する手法。まず、ファージに遺伝子を組み込んで、ファージ表面にさまざまなペプチド(たんぱく質の欠片)を作らせ、標的分子と結合するペプチドを作るファージを選別する。このファージを大腸菌などに感染させて増幅し、ランダムに変異を起こさせ、ふたたび標的分子とより強く結合するものを選択することで、目的とするペプチドが得られる。このペプチドを抗体医薬として用いる治療法に応用されている。ファージ提示法。
[補説] 米国のG=P=スミス、英国のG=ウインターは同手法を考案した業績により、2018年にノーベル化学賞を受賞した。
ファージディスプレイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/09 09:07 UTC 版)
ファージディスプレイ(Phage display)とは、タンパク質間相互作用あるいはタンパク質とその他標的物質との相互作用を検出する方法の一つである。バクテリオファージに遺伝子を組み込んでその表面に発現させ、標的との結合を指標として相互作用を検出する。トゥーハイブリッド法に似た点もあるが、よりスクリーニングに適している。
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