ファンケルとの特許訴訟
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2009年に販売開始したメイク落とし「DHCマイルドタッチクレンジングオイル」は特許を侵害しているとして、2010年にファンケルがDHCを相手に、特許侵害による損害賠償7億1000万円と販売差し止めを求めて提訴。 2012年5月23日、第一審の東京地裁(大須賀滋裁判長)は特許権侵害を認め、DHCに約1億6600万円の賠償を命じた。販売差し止めについては、すでに製造販売を終えているとして退けた。DHCはこの判決を不服とし、またファンケルも損害額に不服があるとして双方が控訴した。 2013年7月9日、控訴審の知財高裁(塩月秀平裁判長)において、DHCによる特許権侵害は認めず、金銭の支払いもないとの和解が成立した。DHCは「逆転勝訴と考えており、大変満足している」とのコメントおよびリリースを発表。ファンケルはリリースの発表はしていないものの、「DHCが問題の製品の販売を再開しないことなどに応じたため、和解での解決を選択した」とコメントしている。 製品は、入浴中など手や顔がぬれた状態でも使えるのが特徴。ファンケルも同種製品を販売しており、判決などによると、ファンケルは2008年9月に特許を出願し、2009年8月に登録。DHCは同様のコンセプトで製造、販売していた。 なお、ファンケルの特許を巡っては、特許庁が2012年1月に無効審決をだしている。
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