【ファストロープ】(ふぁすとろーぷ)
垂れ下げられたロープを伝い、人間が素早く滑り降りること。
激しい摩擦が発生するため、丈夫な手袋を着用する必要がある。
基本的には空挺降下や捜索救難に際し、ヘリコプターから降下するために行われる。
落下傘降下に比べて狙った場所へ正確に素早く降下できるメリットがある。
また、ラペリングに比べて短時間で実施できるため、敵前での強襲に適する。
捜索救難ではよほど時間が限られていない限りラペリングが行われ、ファストロープは避けられる。
ラペリングと違って安全環(カラビナ)を使わず、手足だけで体を支えるため、転落事故の危険が大きい。
またヘリコプターをホバリングさせる必要があるため、戦場では狙撃・撃墜されやすい。
ファストロープ器材
(ファストロープ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/01 01:32 UTC 版)
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ファストロープ器材(ファストロープきざい)は、陸上自衛隊の装備。ヘリコプターからファストロープ降下する際に使用する器材一式。
配備
陸上自衛隊の特殊作戦群・第1空挺団・水陸機動団・普通科教導連隊・第12旅団、海上自衛隊の特別警備隊に配備されている。それ以外には海上保安庁、警視庁にも同様の装備がある。
構成
- 25mロープ2本
- 各種航空機に取り付ける架台
- 手袋
- カラビナ
- 離脱用ハーネス(スパイリギング)
特徴
ファストロープ降下の特徴としては、両手両足でロープをしっかり保持し、1本のロープで複数人が短間隔で降下でき、着地後は命綱などが無いため解脱に時間が掛からず迅速に離脱展開ができる。
通常のラペリング降下は必ず命綱やカラビナを使用するため、降下前の準備に時間が掛かり、降下中は摩擦が強くバランスを崩せば途中で停止したりブレーキができず事故につながる可能性もあり、事前に反復演練しなければ円滑に降下・着地後の解脱・離脱が迅速に実施できない。
ファストロープ降下の訓練方法は、まず目前に垂れ下がったロープに両手のみで掴まり25秒間この体勢を保持する(これに合格しなければファストロープ降下は不可能)その後、命綱を付けて段階的に高さが増し、両手保持の感覚を身につけ「鐙(あぶみ)」と呼ばれる両足とロープをからめとって停止する方法を学び、最終的に命綱無し・完全武装・短間隔による連続降下を実施。計最低10回を修了しなければならない。
関連項目
ファストロープと同じ種類の言葉
ロープに関連する言葉 | 尾吊りロープ(おつりろーぷ) エクストラクションロープ 牽引ロープ ロープ(ろーぷ) ファストロープ |
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