ファイルシステムの構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/01 17:09 UTC 版)
「マスター ファイル テーブル」の記事における「ファイルシステムの構造」の解説
またトランザクションジャーナルはファイルシステムの一貫性を保証し、突然のシステムダウンや稼動時の欠陥クラスタ発見など不意の障害が発生した場合にファイルシステム全体の破綻を招かないよう、常にファイルシステムへの操作が$MFTと$LogFileあるいはその両方に存在し、信頼性を確実なものにしている。ファイルシステムへの操作は$LogFileに次々と書き加えられていくが、$MFTと$LogFileはファイルシステム上に固定的に存在する領域としてカーネルのntfs.sysドライバから管理されている為、ファイルシステムの構造から独立しており、重要なトランザクションのアクセスはファイルシステムの論理層をバイパスしてハードディスクに直接書き込まれ、定期的に$LogFileから$MFTに転記が行われる。 MFTの断片化はパフォーマンスの悪化に繋がるためNTFSは連続した領域をMFT専用として予約している。この領域のことをMFT領域と呼び、アクセスプライオリティ上ユーザーファイルがMFT領域に書き込まれないようになっている。しかし、この規則は絶対的ではなく、ファイルシステム容量が不足してくるとMFT領域にもユーザーファイルを保存する様になる。 MFT領域としてラベルされる領域のサイズはWindowsのバージョンによって異なる。WindowsXP以前まではファイルシステムの12.5%が予約されていたが、WindowsVistaからは200MBをMFT領域として扱う。
※この「ファイルシステムの構造」の解説は、「マスター ファイル テーブル」の解説の一部です。
「ファイルシステムの構造」を含む「マスター ファイル テーブル」の記事については、「マスター ファイル テーブル」の概要を参照ください。
- ファイルシステムの構造のページへのリンク