ビザンティン・フレスコ・チャペル美術館
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「メニル・コレクション」の記事における「ビザンティン・フレスコ・チャペル美術館」の解説
本館から歩いて数分のところにある別館のビザンティン・フレスコ・チャペル美術館には、13世紀のキプロス島の聖堂に描かれた二つのフレスコ画が収蔵されている。東翼の半ドームには「至聖女」(パナギア, Panagia)のフレスコが、ドーム内には「全能者ハリストス」(Christ Pantocrator)のフレスコが飾られており、美術館の説明によれば西半球でビザンティン時代の無傷のフレスコ画が見られる場所はここしかない。 これらのフレスコはキプロス島のリシの聖堂にあったが、北キプロスの統治下となった1980年代に美術品泥棒により切り取られ、西ドイツへ運ばれた。ブラックマーケットで売られようとしていたフレスコをデ・メニル夫人が買い取り、その後本来の持ち主であるキプロス正教会の認可を得て、2年間にわたる修復を受け、1997年から聖堂をモデルにして完成した建物内で公開されている。このフレスコの所有者はメニル・コレクションではなくキプロス正教会になっている。
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