ヒートレースとは? わかりやすく解説

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ヒートレース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 09:43 UTC 版)

ヒートレースHeat Race、ヒート競走)とは、競馬において同一の組み合わせの競走馬によって複数回の競走を行うことにより、優勝馬を決定する方式の競走である。1回の競走は1ヒートと呼ばれ、ある馬が2回ないし3回優勝するまで続けて行われた。


注釈

  1. ^ 画像にある「ſ」はいわゆる長いs(小文字のsの古形)。
  2. ^ これはチャールズ2世が始めたもので、チャールズ2世は自ら騎手として王室賞に出走して優勝を果たしたこともある。
  3. ^ たとえば、「2 miles and a distance」は「2マイル240ヤード」。さらに転じて「distance(distanced)」は「(着差が)大差」の意味もある[2]。ただし現代では競馬の着差の基準は、英国競馬では20馬身を「大差」と表現し、日本では10馬身超を「大差」とするなど国により異なっていて、「distance」(大差)=240ヤードではなくなっている。ほかにも競馬分野における「distance」には「レースの距離」の意味と「着差」の意味がある[2][3]
  4. ^ 「Oxford Advanced Learner's Dictionary」では、第一義として、特に英国の英語(especially British English)で「finish at exactly the same time」「(最終結果での)全くの同着」をあげ、第二義として北米英語で「during a race (中略)at the same level」「(途中経過における)五分の状況」をあげている。[10]。ほかにも、競馬に由来する表現で、接戦を表すものとしては「neck and neck」(原義では「クビの上げ下げの勝負」)などがある[11]
  5. ^ 草創期は「驚くべき短距離」の1マイル(約1609メートル)で行われていた。第5回の1784年から距離は1マイル半となった。[16]
  6. ^ このときの勝ち馬はTen Broeck[17]
  7. ^ アメリカでは20世紀になってもヒート競走が行われており、1930年代には速歩競馬で1マイルのヒート競走が行われている[18]

出典

  1. ^ a b c d ロジャー・ロングリグ『競馬の世界史』原田俊治訳、日本中央競馬会弘済会刊、1976。pp.79-80
  2. ^ a b c d レイ・ヴァンプルー、ジョイス・ケイ共著、山本雅男・訳、『英国競馬事典』、財団法人競馬国際交流協会・刊、2008年、pp.105-106「距離」
  3. ^ 新英和大辞典』、研究社、2002年(第6版第1刷)、2015年(第6版第10刷)、ISBN 978-4-7674-1016-6。p.707「distance」
  4. ^ デニス・クレイグ著、マイルズ・ネーピア改訂、佐藤正人訳、『競馬 サラブレッドの生産および英国競馬小史』、中央競馬ピーアールセンター刊、1986年、p.70。
  5. ^ 山野浩一・著、『アーバンダート百科』、国書刊行会・刊、2003年、p.97。
  6. ^ a b 『サラブレッドの誕生』、山野浩一、朝日選書、1990、p89
  7. ^ 日本国語大辞典』(小学館)「デッドヒート」。JapanKnowledgeで確認。
  8. ^ 日本国語大辞典』(小学館)「デッドヒート」、および『情報・知識 imidas 2018』(集英社)「デッドヒート」。いずれもJapanKnowledgeで確認。
  9. ^ 新英和大辞典』、研究社、2002年(第6版第1刷)、2015年(第6版第10刷)、ISBN 978-4-7674-1016-6。p.630「dead heat」
  10. ^ Oxford Advanced Learner's Dictionary、dead heat。2021年4月25日閲覧。
  11. ^ 『プログレッシブ和英中辞典』(小学館)、「デッドヒート」。JapanKnowledgeで確認。
  12. ^ a b ロジャー・ロングリグ『競馬の世界史』原田俊治訳、日本中央競馬会弘済会刊、1976。p.69
  13. ^ a b c d ロジャー・ロングリグ『競馬の世界史』原田俊治訳、日本中央競馬会弘済会刊、1976。p.216
  14. ^ a b ロジャー・ロングリグ『競馬の世界史』原田俊治訳、日本中央競馬会弘済会刊、1976。p.85
  15. ^ a b ロジャー・ロングリグ『競馬の世界史』原田俊治訳、日本中央競馬会弘済会刊、1976。p.144
  16. ^ a b ロジャー・ロングリグ『競馬の世界史』原田俊治訳、日本中央競馬会弘済会刊、1976。pp.86-88
  17. ^ a b ロジャー・ロングリグ『競馬の世界史』原田俊治訳、日本中央競馬会弘済会刊、1976。p.226
  18. ^ ロジャー・ロングリグ『競馬の世界史』原田俊治訳、日本中央競馬会弘済会刊、1976。p.286


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