ヒシダイとは? わかりやすく解説

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ひし‐だい【×菱台】

読み方:ひしだい

菱餅菓子をのせる、菱形の台。


菱鯛

読み方:ヒシダイ(hishidai)

ヒシダイ科海水魚

学名 Antigonia capros


ヒシダイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/07 19:03 UTC 版)

ヒシダイ
ヒシダイ 赤色
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 : 新鰭亜綱 Neopterygii
上目 : 棘鰭上目 Acanthopterygii
: ニザダイ目 Acanthuriformes
: ヒシダイ科 Antigoniidae
: ヒシダイ属 Antigonia
: ヒシダイ A. capros
学名
Antigonia capros
Lowe1843
和名
ヒシダイ
英名
Deepbody boarfish[1]

ヒシダイ(菱鯛[2]学名: Antigonia capros: Deepbody boarfish)とは、ヒシダイ科ヒシダイ属英語版に属す海水魚。

分類

ヒシダイ属の魚は18種あり[3]、日本では本種の他にベニヒシダイ、ミナミヒシダイの計3種が知られている[4][5]。かつてヒシダイはマトウダイ目に分類されていたが、『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(2013年)ではスズキ目ヒシダイ亜目、『Fishes of the World Fifth Edition』(2016年)ではCaproiformes(ヒシダイ目)に分類されている[6]。2025年3月時点で、WoRMSFishBaseでは Acanthuriformes(ニザダイ目)に分類されている。

学名の種小名の capros はギリシャ語で「イノシシ」の意味で、これはCapros aperに近縁であることを意図して命名されたものと考えられるが、現在は Antigonia と Capros は別の科に分類されている[3]

分布

太平洋大西洋インド洋の熱帯・亜熱帯域の、水深40メートルから900メートルに分布する[3]。仔稚魚、幼魚時は中層、成長に伴い低層の砂泥底付近で生活する[3]

特徴

体は菱形をしており和名はそれに由来する[3]。体色は銀色を帯びたピンク色をしており、背鰭棘条部の基底から腹鰭基底にかけて赤色の横帯がある[7]。小さく硬い櫛鱗で覆われている[3]。全長は最大で30センチメートル[3]

吻は短く口は上向きに開く(ベニヒシダイの口は水平に開く)[4]。背鰭軟条数は30から37、臀鰭軟条数は30から35で[3]、ミナミヒシダイはそれよりも少ない[4]

人との関わり

底引網などで漁獲されることもあるが、肉量が少ないため食用としての利用価値は少なく[4]、また美味ではあるが漁獲量が少ないことから市場価値も低い[3]

出典

  1. ^ ヒシダイ”. 沖縄美ら海水族館. 2025年2月28日閲覧。
  2. ^ ヒシダイ | 魚類 | 市場魚貝類図鑑”. ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑. 2025年2月28日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i 日本の深海魚図鑑 2024, p. 96.
  4. ^ a b c d 岡村收,尼岡邦夫「ヒシダイ」『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館https://kotobank.jp/word/%E3%83%92%E3%82%B7%E3%83%80%E3%82%A4コトバンクより2025年3月6日閲覧 
  5. ^ 遠藤広光. “今月の魚 2002年8月”. 高知大学理工学部生物科学科 海洋生物学研究室ホームページ. 2025年3月6日閲覧。
  6. ^ 椎名まさと (2025年2月8日). “沖縄の深海にすむ<カガミダイ>を食べてみた 胃の中に嬉しいオマケの魚を発見?”. サカナト. 週刊釣りニュース. 2025年3月6日閲覧。
  7. ^ 遊遊さかな大図鑑 2007, p. 373.

参考文献


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