パール_(蒸気コルベット)とは? わかりやすく解説

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パール (蒸気コルベット)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/27 08:22 UTC 版)

パール
HMSパール、1856年頃
基本情報
建造所 ウーリッジ海軍工廠(Woolwich Dockyard
運用者  イギリス海軍
艦級 パール級コルベット
経歴
進水 1855年9月13日
最後 1884年8月、解体のため売却
要目
排水量 2,115英トン (2,149 t)[1]
トン数 1469 bmトン[1]
長さ 225 ft 3 in (68.66 m)(全長)
200 ft (61 m)(砲列甲板)
40 ft 4 in (12.29 m)
深さ 23 ft 11 in (7.29 m) (庫内)
吃水 16 ft 2 in (4.93 m)(船首)
19 ft 9 in (6.02 m)(船尾)
推進 2気筒トランクエンジン[1]
単軸スクリュー
帆走 (3本マスト・横帆)
出力 400馬力(定格馬力)[1]
速力 11.3ノット(機走時)
兵装
  • 8インチ前装滑空砲 x 20(舷側)
  • 10インチ(68ポンド)前装滑空砲 x 1(船首旋回式)
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HMSパール薩英戦争に参加したイギリス海軍コルベット

艦歴

パールはパール級コルベットの1番艦として1855年に進水した。排水量は2187トン、21門の砲を搭載していた。

インド大反乱中の1857年9月、175人の乗員による「パール海軍旅団」が組織された。兵員はライフルを装備している程度であったが、いくつかの作戦に参加している。これら作戦の多くはHMSシャノン(HMS Shannon)の乗員からなる同様の旅団と共同で行われた。

1855年から1859年にインドから戻るまで、艦長はエドワード・サウスウェル・サザビー(Edward Southwell Sotheby)が務めていたが、1859年8月23日から1864年6月18日まで、ジョン・ボーラス(John Borlase)が第二代の艦長を務めた。その後プリマスに戻り係留された。この間、パールは東インド及び中国に派遣され、太平天国の乱薩英戦争に参加している。

ノーススター 事件

1861年5月、パールはノーススター事件(North Star Affair)に遭遇した。英国の客船ノーススターは香港から長崎に向かって出帆したが、船は非武装で何丁かの銃があるのみであった。5月13日、ジャンクに乗った中国の海賊がノーススターを襲った。彼らは少なくとも船員の5人を殺害し、4000ドル相当の金を奪って逃走した。襲撃中に隠れていた2人の乗員によって、ノーススターは香港に戻ることができた。パールは青洲(Green Island)沖に停泊していたが、報告を受けて出港した。まもなく、海に飛び込んで逃げていたノーススターの生存者を発見して救出した[2]

参考資料

脚注
  1. ^ a b c d Winfield (2004) p.209
  2. ^ A Sydney Man (1861年7月23日). “News and Notes CLXIV”. The Courier (ブリスベーン): p. 3. http://trove.nla.gov.au/ndp/del/article/4600092 2012年1月3日閲覧。 
文献

外部リンク


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