パリ世界選手権での誤審騒動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/02 03:41 UTC 版)
「ジュリー (柔道)」の記事における「パリ世界選手権での誤審騒動」の解説
1997年10月にパリで開催された1997年世界柔道選手権大会60kg級準々決勝におけるグルジア(現ジョージア)のゲオルギ・レワジシビリ対北朝鮮のカン・ミョンチャン戦で誤審騒動が起こった。この試合ではカンが払腰でレワジシビリを投げるも、それがレワジシビリの技ありポイントとなり、その判定にカンが抗議して畳に座り込むと警告が与えられて、先の技ありと合わせて総合負けが言い渡されるという事態が起こった。これに対してIJFは大会後の協議において誤審を認めて、この試合で審判員を務めた2名を含む計6名を2年間の出場停止処分とした。IJFが審判員に出場停止処分を科すのは今回が初めてのケースとなった。 また、IJF審判委員会の会議においても、勧告として次のことが確認された。 三人の審判員のうち多数が、本来与えられるべきではない方の選手に間違ってポイントを与えたのがはっきりしている例外的な状況下では、IJF審判委員会委員(ジュリー)は審判団を呼びよせ、彼らの意見を聞いたうえで、自らの意見を強く主張することが出来る。しかし、最終的な結論は試合場にいる3人の審判員が決定する。この場合、ジュリーは必ず、将来的な参考及び見直しの為に報告書を提出しなければならない。
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