パッシブソノブイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 08:32 UTC 版)
パッシブ・ソナーに相当し、目標の放射音を受信するソノブイ。 LOFARソノブイ(Low Frequency Analysis and Recording, 低周波捕捉) 全指向性受波器を有し、低周波信号の受信を目的とするパッシブソノブイ。背景雑音から狭帯域の信号を抽出するため、時間領域の積分によるスペクトル分析を行っている。旧来のパッソブソノブイではおおむね視程内の目標しか探知できなかったのに対して、遠達性に優れた低周波帯にも対応したことで、探知範囲は大幅に拡大された。標準的なAN/SSQ-41の場合、周波数10-20キロヘルツの範囲を聴音できる。 DIFARソノブイ(directional LOFAR, 指向性捕捉) 指向性受波器とコンパスを有し、方位検出を可能とするパッシブソノブイ。お互いに直交する2本の音響ビームを形成することによって、1つの音響信号の2つの成分を分析し、2つのLOFAR信号を検出することができる。このため、音響信号処理の観点からは、DIFARソノブイ1本でLOFARソノブイ2本に相当する。 VLADソノブイ(vertical line array DIFAR, 指向性指令探信) 鉛直方向に直線配列された受波器を有するDIFARソノブイ。船舶航行雑音の影響を低減するとともに海底反跳(BB)チャネルを利用できるように、垂直方向に傾斜したビームを形成する。
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