パストラル・バラッド・オペラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/13 14:30 UTC 版)
「バラッド・オペラ」の記事における「パストラル・バラッド・オペラ」の解説
バラッド・オペラは後に、よりパストラル様式のものへと発展した。これらのバラッド・オペラはパストラル・バラッド・オペラとも呼ばれた。風刺的なバラエティーとは、とくにテーマの点で、対称的だった。『ベガーズ・オペラ』などのように既存の曲の寄せ集めでなく、オリジナル曲をメインにしたものもあったが、たいていは民謡の旋律を引用あるいは模倣したものだった。アイザック・ビッカースタッフ(Isaac Bickerstaffe)の『Love in a Village』(1763年)やウィリアム・シールド(William Shield)の『Rosina』(1781年)がパストラル様式のバラッド・オペラの典型的な例である。興味深いことに、パストラル様式のバラッド・オペラの多くはイタリア風オペラの上演後の寸劇として発表された。 18世紀後半には、リチャード・ブリンズリー・シェリダンの『The Duenna』(1775年)や、チャールズ・ディブデイン(Charles Dibdin)の多数の作品のような、より幅広い喜劇がオリジナルのバラッド・オペラの方向に傾いたが、風刺の勢いはあまり残っていなかった。
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