バラトール
分子式: | 2CH3O4S C17H36N2 |
その他の名称: | N-(3-トリメチルアンモニウムプロピル)-N-メチルカンフィジニウムビス(メチルスルファート)、トリメチジニウムメトスルファート、Trimethidinium methosulfate、MA-104、オステノール、オステンシン、オイプレックス、ユープレックス、バラトール、カンフィドニウム、HA-106、Ostenol、Ostensin、Euprex、Baratol、Camphidonium、Wy-1395、N-(3-Trimethylammoniumpropyl)-N-methylcamphidinium bis(methylsulfate) |
体系名: | 1,3,8,8-テトラメチル-3-[3-(トリメチルアミニオ)プロピル]-3-アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン・2(メチルスルファート) |
インドラミン塩酸塩
バラトール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/11 13:48 UTC 版)
バラトール (Baratol) とは、トリニトロトルエン33%と硝酸バリウム67%とを混合した爆薬である。
溶填可能で成型しやすいため、初期の原子爆弾の爆縮レンズの中の遅い爆薬として使われた。
爆発性の混合物からなるTNTと硝酸バリウム少量(約1%)でフレグマ化爆薬とされ[1]、パラフィンワックスとして使用された。
TNTは通常、混合物の25-33%を占める。なお硝酸バリウムは高密度であるため、バラトールの密度は少なくとも2.5 g/cm3となる。
爆発速度が毎秒約4,900メートルのバラトール[2]は、初期の原子爆弾の爆縮レンズの低速爆発爆薬として、しばしば高速爆発成分としてのコンポジションBと併せて使用された。アメリカのトリニティは1945年に、ソ連のジョー1は1949年に、そしてインドでは1972年にバラトールおよびコンポジションBを使用して[1]核実験に供された。
バラトールは、イギリスのミルズ手榴弾でも使用された。
脚注
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