ハンズオン展示
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/28 03:07 UTC 版)
幼児教育における体験学習的な意図で設けられたチルドレンズ・ミュージアム(子ども向け博物館や科学館)に共通する基本方針としてハンズオン展示がある。「触ってみてもいいよ、触れて、感じて、遊んでごらん」という意味で、インタラクティブ展示とも呼ばれる。通常、対象となる年齢層が決まっており、対象年齢の子どもに合った内容の展示を平均身長に合わせて設置し、ボタンの大きさやハンドルの軽さも子どもに合わせ、また子どもの怪我や展示物の破損がないよう安全面も考慮されている。また小学生以上を対象にした博物館では地元の建物や地形を例にとった地域性の高い展示が多い。そのためヨーロッパや北米などでは遠足の行き先として人気がある。 一般の博物館では触れない模型や芸術作品などの展示物に実際に手を触れることで、子どもの探究心を刺激し、理解力を深め、実用的知識を蓄積し、楽しむことで学習内容の定着度を上げるといった教育的な付加価値を狙う。たとえば子ども科学館において、水力についてパネルを読むだけでなく、設置された巨大な水鉄砲を打ったり、水車を回すことで、子どもは水遊びしながら水の力やその応用の具体例を学ぶ。 ハンズオンがさらに発展すると、マインドオンつまり触れるだけでなく、子供の心の琴線に響く、心も興味、関心を呼び覚まされて、さらに大きな効果を生むというところまでを目標とする。
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