ハッカーによるチャットスパム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 06:19 UTC 版)
「Among Us」の記事における「ハッカーによるチャットスパム」の解説
2020年10月中旬、「エリス・ロリス」と名乗るハッカーが、おもに北アメリカのサーバーを標的にしたチャットスパムを始めた。『Among Us』のサブレディット(Redditにおけるコミュニティ)やTwitter上では、ロビーが操作され、YouTubeのチャンネルへの誘導やDiscordのサーバーへのリンク、物議を醸すような政治的メッセージによってゲーム内チャットが荒らされているという報告が上がっていた。エリス・ロリスは、自身のYouTubeチャンネルへの誘導だけでなく、チャンネル登録を拒否したプレイヤーに対しては、個人的にハッキングすると脅迫していた。また、Discordのサーバーには、人種差別的な言葉や流血・ポルノ・動物虐待を描写した画像など、大量のNSFWコンテンツが含まれていたことが判明している。 10月23日に掲載されたEurogamerのレポートでは、チャットに書き込まれたDiscordサーバーへのリンクを経由して行われた、エリス・ロリスと名乗る人物へのインタビューが載せられている。インタビューにおいてロリスは、「わずか6時間で」ハッキングの原因となるボットを作成し、最大50人のボランティアを集めてボットネットを形成し、攻撃の強度を高めたと主張している。また、このハッキングが150万のゲーム・490万人のプレイヤーに影響を与え、次期アメリカ合衆国大統領選挙においてドナルド・トランプに投票するように促す宣伝の一環であったとも付け加えている。 InnerSlothは、10月22日にハッキングについてプレーヤーに警告するゲーム内メッセージを追加した。その翌日にはTwitterで声明を発表し、この問題について「非常に認識している」と述べ、ハッキングと戦うために「緊急のサーバーアップデート」を配信するとした。それを踏まえて、アップデートが配信されるまではパブリックゲームでプレイすることを避け、プライベートゲームに固執するよう勧めた。開発チームはオーバーホールの一環として、ハッキングの脆弱性に対処することを計画している。
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