ハダカカメガイ Clione elegantissima (Dall, 1871)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 03:27 UTC 版)
「クリオネ」の記事における「ハダカカメガイ Clione elegantissima (Dall, 1871)」の解説
北極海、北太平洋、の寒流域に棲息する。表層0mから600mまで生息し、表層(200m以浅)を中心に分布する。 体長は約1 - 3cm。体はほぼ円筒形、前方にある左右に張った翼状の足(翼足)を羽ばたくようにして水中を泳ぐ。体は頭部と腹部に分かれており、半透明で体内が透けて見える。赤く見えるのは生殖腺や中腸腺である。遊泳力は強いものではなく、プランクトンとして生活している。幼年期初期には植物プランクトンをろ過捕食し、成長後に肉食性を示す。餌は小動物、特に近縁な翼足類のミジンウキマイマイ(Limacina helicina)など巻貝を嗅覚により見つけると接近し、頭部からバッカルコーン(buccal cone 口円錐)と呼ばれる6本の触手を伸ばし、それで餌を抱え込むようにして、その養分をゆっくりと吸収するため、天使や妖精と呼ばれることとはギャップがある捉え方がある。肉食に成長したクリオネは飢餓に強く、1年間の絶食にも耐える場合もある。
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