ハイチのブードゥー等に見られるオグンの神話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 07:03 UTC 版)
「オグン」の記事における「ハイチのブードゥー等に見られるオグンの神話」の解説
ヨルバの信仰では最高神オロルン(ヨルバ語: Ọlọrun; オロドゥマレ Olodumare とも)は直接人々に関わらない存在であり、そのためにオリシャに権限を与えている。すなわちオリシャは人と最高神との媒介者であり、最高神オロルンとは違い人格化されている。 オグンは世界が形作られたときにまず、最高神と人が交流をもてる場所として森をつくった。その次にオグンは鉈や斧をつくり、それらを用いて森林だった場所に道と耕地を作った。さらに、人間に火や鉄や政治的な権力を与え、彼らの住まう場所も用意した。これらのエピソードから開拓者の神という性質が加えられ、また鍛冶屋など鉄に関係する職業の守護神とされ、武器の神であり、人々を戦争などから守るともされている。 オグンはしばしば姿を変えて人間たちの中で暮らしていた。ある時は王となったが、戦闘の合間にトリックスターの神エシュ(英語版)に勧められた椰子酒に酔い、誤って味方を殺戮したことから、オグンは人々の元から去ってしまったと語られる。一方でオグンは大酒飲みだが決して酔わず、一度王になったものの、人々にすべてを教えると退位して森に帰っていったと語られるバリエーションもある。
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