ニューかつらとは? わかりやすく解説

ニューかつら

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/10 17:16 UTC 版)

ニューかつら
大阪港にて(2003年)
基本情報
船種 フェリー
船籍 日本
所有者 大阪高知特急フェリー
運用者 大阪高知特急フェリー
建造所 内海造船瀬戸田工場
母港 大阪
姉妹船 ニューとさ
航行区域 沿海
信号符字 JI3086
IMO番号 8017865
経歴
起工 1980年10月28日[1]
進水 1981年1月23日[1]
竣工 1981年4月20日[1]
就航 1981年4月
運航終了 2005年1月
最後 2014年インドで解体
要目
総トン数 6,772トン
載貨重量 3,249トン[2]
全長 140.0m
登録長 135.14m
垂線間長 130.00m
22.7m
型幅 22.70m
型深さ 12.70m
喫水 4.06m
満載喫水 5.67m
機関方式 ディーゼル
主機関 石川島播磨重工業12PC2-5V×2
最大出力 15,600ps
速力 23.5ノット
最大速力 23.6ノット
航海速力 19.7ノット
航続距離 3,800海里
旅客定員 1,000名
乗組員 38名
車両搭載数 8トントラック99台、乗用車48台
テンプレートを表示

ニューかつらは、大阪高知特急フェリーが運航していたフェリー

概要

Sulpicio Lines時代

内海造船瀬戸田工場で建造され、1981年4月に就航した。大型フェリーとして初めて船尾双胴船型を採用したことで知られる。

共有建造制度を利用して建造された船舶整備公団(後に運輸施設整備事業団)との共有船である。

2005年1月、毎日運航から隔日運航へ減便されたことにより引退した。

2006年、海外売船され、フィリピンen:Sulpicio LinesPRINCESS OF THE SOUTHとして就航した。

2014年インドにスクラップとして売却され、回航の後、解体された。

就航航路

大阪高知特急フェリー(1981年 - 2005年)

当初はフェリーなにわ、1990年からニューとさ、2000年以降はフェリーこうちと、ランニングメイトは変遷したが、2隻で大阪 - 高知間を毎日1往復運航した。航路休止となった高知シーラインにかわって、2001年12月10日からあしずり港へ航路が延長されたが、2004年4月10日に休止となった。2004年8月28日からは甲浦港に隔日で寄航した。

設計

[1] 基本設計は日立造船が担当し、船社・内海造船との三者で検討が行われた。

車両甲板及びAデッキからDデッキまでの五層からなる中距離カーフェリーであり、車両甲板とAデッキ間に設置されたシーソー式の倉内ランプによってAデッキにも車両を収容する。Aデッキ前方にドライバーズルーム及び船員居住区、Bデッキにエントランス、スナック、二等船室、Cデッキに上等船室、Dデッキ(航海甲板)にゲームコーナーとオープンデッキを配している。また、車両甲板レベルでの乗降となる高知港の事情を考慮し、車両甲板からBデッキにかけてエスカレーターが設置された。夜行便であり、レストラン等の本格的な供食設備は設けられなかった。

スプリット船尾と称する船尾双胴船型は、推進効率の向上を目的に採用、公試運転時に19.7ノットの実測値で在来2軸船比約11%の馬力節減が確認され、以後他社にも波及した。

船内設備

新造時の仕様。定員・等級呼称等はその後変化している。

船室

  • 特等室(洋室) - 2名×4室、1名×2室 (Cデッキ)
  • 一等室(洋室) - 5名×16室、4名×6室 (Cデッキ)
  • 一等室(和室) - 4名×4室 (Cデッキ)
  • 特別二等室(洋室) - 8名×20室 (Cデッキ)
  • 特別二等室(和室) - 8名×10室 (Cデッキ)
  • 二等室 - 610名 (Bデッキ)
  • ドライバー室(洋室) - 90名 (Aデッキ)

公室

  • スナック (Bデッキ)
  • 一等・特別二等喫煙室 (Cデッキ)
  • カードルーム (Bデッキ)
  • ゲームコーナー (Dデッキ)

脚注

  1. ^ a b c d 世界の艦船 1981年8月号 新造カーフェリー「ニューかつら」について (日立造船株式会社・内海造船株式会社)
  2. ^ 日本船舶明細書 1997 (日本海運集会所 1996)

ニューかつら

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 14:18 UTC 版)

大阪高知特急フェリー」の記事における「ニューかつら」の解説

1981年4月就航。6,772総トン全長140.0m、幅22.7m、最大速力23.5ノット

※この「ニューかつら」の解説は、「大阪高知特急フェリー」の解説の一部です。
「ニューかつら」を含む「大阪高知特急フェリー」の記事については、「大阪高知特急フェリー」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ニューかつら」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ニューかつら」の関連用語

ニューかつらのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ニューかつらのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのニューかつら (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの大阪高知特急フェリー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS