ニコチンの依存性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/24 21:20 UTC 版)
使用人口に対する依存症になった人の割合依存薬物依存タバコ 32% ヘロイン 23% コカイン 17% アルコール 15% 抗不安剤(鎮痛剤や睡眠剤を含む) 9% 大麻 9% タバコには依存性物質であるニコチンが含まれる。ニコチンは脳内の報酬系を刺激するため、タバコを喫煙することによりニコチン依存が生じる。 詳細は「ニコチン#薬理作用」を参照 ニコチンは非常に依存性が高く、喫煙者の約7割がニコチン依存症であり(約4割が無自覚)、その中の過半数が将来自身が肺癌になる可能性が高いことを自覚している。ニコチン依存症の多くが禁煙を希望し、実際に禁煙を試みてみたものの失敗して喫煙を継続している。禁煙外来に訪れる前に本人だけの1回から2回の禁煙失敗経験を示す。 詳細は「禁煙」を参照 近年、国内外の幾つかの研究グループによって、タバコ依存症に陥りやすく、その結果として肺癌になりやすくする遺伝子の存在が明らかになっている。米国M.D.アンダーソンがんセンターによると、両親共にタバコ依存症を招く遺伝子を持つ喫煙者は、そうでない喫煙者と比べて80%も肺癌になる可能性が高いとの調査報告がある。
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