ドローナとの争い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/28 04:37 UTC 版)
プリシャタの息子であるドルパダとドローナはともに、ドローナの父でありリシのバルドワジャ(英語版)のもとで学んだ。2人は親友となり、ドルパダはいずれ王となったときにはドローナに王国の半分を与えると請け負った。やがて父が他界しドルパダが王位に就いたころ、一方でドローナは貧困に喘いでいた。息子に食わせてやることもできずに、ドローナはドルパダに相談にいく。しかしドルパダはそのころには身分の違いを自覚しており、ドローナとの関係を否認、彼を乞食とさげすみ冷たくあしらった。ドローナは後にパーンドゥの息子たちとドリタラーシュトラ(英語版)の教育係としてビーシュマに雇われる。カウラヴァとパーンダヴァの軍事教育を終えると、この王子たちにグルダクシナ(英語版)(謝礼)としてドルパダを打ち倒し、捕らえてきてほしいと頼む。アルジュナの指揮のもとパーンダヴァはドルパダを打ち負かし、縄で縛り上げてドローナの前までつれてきた。ドローナはドルパダを逃がしてやるが、かつて交わした約束の通りに王国の半分を自分のものとした。ドルパダはこの屈辱をそそごうと復讐を誓う。しかしドローナには敵わないと悟り、ドルパダはドローナを殺すことのできる息子をこしらえようとヤジナ(英語版)(護摩に近いヴェーダの儀式)を行う。ヤジナの火の中からドリシュタデュムナとドラウパディーが生まれた。数年後、マハーバーラタの戦いでドリシュタデュムナはドローナの首を切り落とした。
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