ドミニク・フランコン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 00:38 UTC 版)
「水源 (小説)」の記事における「ドミニク・フランコン」の解説
Dominique Francon 本作品のヒロイン。ランドのノートによれば、「ハワード・ロークのような男性のための女性(the woman for a man like Howard Roark)」。ほぼすべての登場場面を通じて、ランドが後に「人生に対する誤った考え」と評する考え方で動く。高名だが創造性は低い建築家、ガイ・フランコンの娘。建築家たちの凡庸さを批判するコラムを多数書き、父を悩ませる。逆境と自律を希求する彼女はロークにのみ自分の匹敵者を見出し、この選好性によって彼女の人生は悲劇的なものになるが、この物語の結末で最終的に解決される。 ドミニクのキャラクターには様々な評価がある。クリス・マシュー・シャバラ(Chris Matthew Sciabarra)は、ドミニクを「この作品の中でもかなり奇怪なキャラクターの一人」と呼んだ。ミミ・ライゼル・グラッドスタイン(Mimi Reisel Gladstein)は、ドミニクを「つむじまがりの興味深いケース・スタディー」と呼んだ。トア・ボックマン(Tore Boeckmann)はドミニクを、複数の前提を一部誤解したまま内在させているキャラクターと評し、彼女の行動を、自身の矛盾する観念がいかに帰結するかの論理的表現と見なしている。
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