トンボ作成の変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/14 02:33 UTC 版)
「トンボ (印刷)」の記事における「トンボ作成の変遷」の解説
トンボは版下や製版フィルムを用いた印刷工程において、見当合わせの機能を果たすもので、かつての熟練した職人はカラス口などを用いて手書きしていた。A4など規格サイズの場合は専用の版下台紙が市販されていたが、それ以外では細く正確なトンボを容易に作成するためのトンボシール(掲載写真参照)が使用された。これは剥離面が3分割されており、中心部分を剥がして位置を合わせ、指で押さえて粘着面と版下を固定し、さらに左右を剥がして完全に貼り付けられるようにできていた。やがて版下作成が機械化されると、仕上がりサイズに応じて数値入力で自動作成することが可能となった。製版作業の電子化を経て、一覧の工程がDTP化されるとトンボ作成はソフトウェアの中の1コマンドに過ぎなくなっている。 DTP作業において代表的な編集ソフトウェアであるAdobe Illustratorでは、トンボ作成にはトリムエリアとトリムマークの2つのコマンドがあり、データ入稿時にはトリムマークで作成するように求められる。
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