トリプル・ベース・ドラム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/01 13:49 UTC 版)
「ダブル・ベース・ドラム」の記事における「トリプル・ベース・ドラム」の解説
文字通り、ドラムセットにベースドラムを3個セッティングすることである。ダブルベースドラムとの意義的相違はベースドラムの個数のみだが、使用者の意図は大きな相違が生じる場合がある。主にトリプルベースドラムを使用する者はダブルベースドラムの利点である連打のためだけではなく「純粋にそのベースドラムの音が欲しい」という理由がある。また、単にダブルベースドラムを発展させて、トリプルベースドラムにしたという者もいる。元ドリーム・シアターのマイク・ポートノイやJanne Da Arcのドラマーのshujiである。マイク・ポートノイの場合は、それぞれ独立したダブルベースドラムのセットとシングルベースドラム(ダブルペダル)のセットを隣合せて並べているもので、スローンは2つある。ライブでは曲に応じてセット間を移動し叩き分けていた。shujiは26インチのベースドラムを2個とは別に、リズムを刻むためやアクセントを付けるための20インチのベースドラムをセットしている。また、別の例としてLUNA SEAの真矢はかつて3つ全て異口径の物にしてパターンごとに使い分けていた。また、個人にもよるが、トリプルベースドラムの場合、ダブルベースドラムとセッティング形体が違う場合がある。真矢は3つ、村上“ポンタ”秀一は4つのベースドラムを一直線上に並べている。またshujiの様に2つのベースドラムを八の字にセットし、更に(shuji側から見て)右側のベースドラムの奥にもう1つのベースドラムをセットする(リモートベースドラム)ドラマーもいる。 極端な例を出すと、テリー・ボジオは最大で8つものベースドラムを使用する。テリー・ボジオの場合は「アコースティックドラムによるメロディ演奏」によるソロパフォーマンスが彼のスタイルとなっており、音程を合わせてチューニングした大小さまざまなバスドラムと複数のハイハットによりフレーズを構築するために、「ベースライン」の一部として多数のベースドラムを必要とする訳である。その為、足元にはベースドラム用のみならずハイハット、その他パーカッションを鳴らすための大量のペダルボードが自身を取り囲むように並ぶことになる。
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